今回は、第二磁石に関して、2点、補足いたします。

 第二磁石:主通路つきあたり。曲がり角。

下図の、まる印の部分になります。
第二磁石図

要は、

お客さまに、店をすみずみまで見ていただくための仕掛けです。

途中で引き返さず、奥まで歩いていただくために、

途中の「ゴール」に、ひきつける商品やPOPなどを仕掛けます。

この「ゴール」を、曲がり角ごとに設置して、最終的に、店を一周してもらう。というたくらみです。

店をすみずみまで見ていただければ、

販売機会を失う確率が下がります。

(しつこいですが、重要なので、繰り返してます。)

ここまで理解していただいた上で、補足です。

***  その1  *** 

店のかたちは、必ずしもスーパーのように長方形とは限りません。

レイアウト上、どうしても行き止まりができてしまう場合があります。

また、入口と出口が、同じ面に並んでいない場合、

つまり、例えば、南側と、西側に出入口があるような場合、

一周ぐるりと見ていただくのが難しくなります。

風水の話ではありません。

いや、風水もいいんですけれども

そんなときこそ、この第二磁石をうまく仕掛けて下さい。

と、いうよりも、

そうせざるをえない店の方が、多いでしょう。

実行すれば、黄色い財布よりも、効果があります。

ひとつ、提案です。

一日じっくり、

ご来店のお客様が、どのように店内を歩いていらっしゃるか、自店の店内レイアウト図に、書き込んでいってみて下さい。

いわゆる、客動線調査です。

ひとり、またひとりと重ねて書き込んでゆくと、真っ黒になる通路と、そうでない通路とが一目瞭然です。

白い通路が、いわゆる「死に場所」です。

間違っても、

主力商品が、ここだけにある

という状態は、避けなければいけません。

手っ取り早い話、主力商品を移動させるだけで、売上は違ってきます。

そうしつつ、「白通路」にもお客さまに歩いていただけるよう、

第二磁石の場所と強弱とを考えてみて下さい。

強弱も大事です。

現状のままで、強い動線がある場合、

必ずしもインパクトのある磁石は必要ありません。

逆に、弱い動線には、インパクトが必要です。

この動線調査は、アルバイトに依頼しても良いのですが、

店長が、一日かけて行う価値は、あります。

***  その2  ***

POPを使う場合、

どれくらい先のお客さまをひきつけたいのか

を考えて、POPの大きさ、そして文字の大きさを考えてください。

5メートル先のお客様に向けてなのか、1メートル先のお客様に向けてなのか、で

当然、POPの仕様も、文字の大きさも変わります。

(そのためにも、動線調査は重要ですね。)

これは、POPのうまい人も、結構見逃しています。

この、「距離感」は、重要です

 

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