これから、数回にわたって、店舗レイアウトについて、お話いたします。

専門性が高くなりますが、できる限り平易に、読みやすくご案内したいと思います。

今回は、イントロダクションとして、まず、切り口となる、キーワードを提示します。

「ぐるりと一周しやすいお店」

とにかく、お客様には、店を、隅々まで見ていただくことが重要です。

 隅々まで歩いていただければ、お客様がほしいと思っていたものが見つからなくて帰ってしまうというケースが減り、購買機会を失う確率は下がります。これは、購買率アップという意味で、「客数」増の努力です。

 また隅々まで歩いていただければ、それだけ多くの商品がお客様の目に付き、「ついで買い」される確率が上がります。これは、「客単価」増の努力です。

「ぐるりと一周しやすいお店」

 究極の例が、スーパーマーケットです。スーパーの、あのくそ面白くないレイアウトが、実は、究極に計算された仕組みです。「面白くない」といっても、レイアウト自体に罪はありません。

 面白くするやり方は、いくらでもあります。

 とりあえず、スーパーのレイアウトの「計算」の部分を解き明かします。

 解き明かすツールは、「磁石論」です。本質を理解し、応用させれば、スーパーのようには、売り場面積をとれない店にも役立ちます。

「磁石」とは、お客様を吸い寄せるスポットのイメージで、商品の陳列・配置や飾りつけの技術です。技術というだけあって、吸い寄せさえすれば、何でもいいわけではありません。

 第1~第4磁石の区別で理論付けします。

 次回より、具体的にご説明いたします。

 

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