第三磁石。

  第三磁石:陳列棚の両端

下図の「丸印」だとお考え下さい。
第三磁石図

スーパーで、ポテトチップスとかが、

どーんと、アホみたいに積み上げてあったりする、あれです。

役割は

1:陳列棚の内側への誘導

下手な案内板より商品の案内効果があります。

2:大量陳列の場

大量に売れる商品は、大量に陳列します。

売上を上げるためには、

売れないものを何とかすることを考えるよりも、

売れるものを、もっと売るようにするためです。

さて今回は、

ここでの陳列の注意点です。

上記2に関してです。

できる限り、

「単品」

を大量に陳列してください。

あれも、これもと、いろんなものを並べてはいけません。

どうしても、そうはいかない場合、せいぜい、2・3種類が限度です。

それも、全く違う商品では、いけません。

ポテトチップなら、塩味とコンソメ味の2種類。

あるいは、トマトジュースと野菜ジュースとか。

そんな感じです。

ポテトチップとチョコレートとを一緒にしてはいけません。

いや、いろいろ並べたい気持ちは、分かるんです。

CD店なら、強力新譜の陳列の場になるのですが、

つい、そのアーティストの旧譜をついでに置きたくなります。

また、

いままで「ついで買いを誘う仕組みを」

と言っておきながら、何で?という声も聞こえてきそうです。

でも、そうはしません。並べるのは、単品です。

でないと、

「磁石」として弱くなります。

店のメリハリがなくなります。

また、付随した理由として、店の回転率に関わります。

CD店でいえば、旧譜は、単品としての販売量は多くありません。

その旧譜を「あいうえお」順の棚とダブらせて複数在庫すると回転率は、落ちます。

ただし、これは原則論です。

旧譜を売るチャンスとして、新譜発売時期を狙うのであれば、

第一・ニ磁石にコーナーをつくるか、次回説明する第四磁石を活用します。

ちょっと話がそれました。

第三磁石は、

単品大量陳列で、インパクトを狙ってください。

万引きを恐れて、ちょっとしか陳列しないのもいけません。

万引きの原因は、陳列量より、死角です。

いわゆる「あんこ」も使いましょう。

でも「あんこ」は絶対隠れるようにしてください。

上げ底がバレるのはみっともないです。

やりすぎ、というくらいで、ちょうどいいです。

アホみたいに積み上げてください。

でも在庫管理は計画的に。

言うとおりにして、大量に余った。と私にいわれても、責任は負いかねます。

あくまで「売れる」商品を、もっと売る手段です(重要)。

商品の選択は、ご自分のお店の責任において行ってくださいね。

 

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参考書籍

※本稿は、私なりに消化して、実際の店舗で実行したことをベースにしていますので、必ずしもこの書籍の要約ではない部分があります。

「店舗レイアウト (チェーンストアの実務原則シリーズ) 」渥美 俊一著 実務教育出版